五稜郭タワーは、五稜郭築城100年を記念して昭和39年(1964年)年12月に初代タワー(高さ60m)が建造されました。旧タワーは市民や観光客 の皆様の目を通して、41年間に渡り親しまれてきましたが、新タワー完成によりその使命を新タワーに託し、平成18年(2006年)年6月に解体されました。
平成18年(2006年)4月1日にオープンした新タワー(2代目)は高さ107m(避雷針高)。展望台から見はるかす函館山や津軽海峡、横津連峰の山並み、そして特別史跡五稜郭の大地に輝く星形の眺望がご覧いただけます。
展望台には、五稜郭の歴史が学べる展示スペース「五稜郭歴史回廊」や強化ガラスの床で下が見える「シースルーフロア」、「売店」、「カフェスタンド」などがあります。
新タワーでは建物自体が五稜郭に対するこだわりを表現しています。
展望台は五角形、塔体の断面も星形を採用、徹底して五稜郭と星形をモチーフにしています。
五稜郭タワー主要データ
創業(初代タワー開業) | 昭和39年(1964年)12月1日 |
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新タワー開業 | 平成18年(2006年)4月1日 |
高さ | 107 m(避雷針高) 98 m(全高) |
展望台高さ | 展望1階 86m 展望2階 90m |
敷地面積 | 2,938 ㎡ |
延床面積 | 5,783 ㎡ |
展望台面積 | 展望1階 314 ㎡ 展望2階 464 ㎡ |
展望台収容人数 | 約 500 名 |
アトリウム面積 | 940.78 ㎡ |
アトリウム天井高さ | 約 12 m |
エレベーター | 30人乗り× 2基 所要時間 約30秒 |
構造(タワー部) | 鉄筋コンクリート造 |
構造(展望台部、低層部) | 鉄骨造 |
照明デザイン | 株式会社 トミタ・ライティングデザイン・オフィス |
展示・什器 | 清水建設株式会社・株式会社 丹青社 |
設計・施工 | 清水建設株式会社 |
展望台外部コーナーLED照明
展望台の外部コーナーに付いているLED照明は毎日、日没時間とともに点灯いたします。 通常は、日没点灯時に「青白色」で点灯しますが、時報として1時間毎に「青白色→濃い青色」へ3分間だけ色が変化します。季節のイベント時には、コーナーLED照明がいろいろな色に変わります。ふと見ると・・・いつもと違う色になっているかもしれませんね☆
スーパースロッシングダンパー(SSD)
五稜郭タワーでは、地震・強風によるタワーの揺れを低減する制震装置「スーパースロッシングダンパー」をタワー最上部に設置しています。このSSDは、水を入れた複数の容器で構成される優れた振動制御システムです。水の動きを建物の振動に共振させることで地震や強風による建物の揺れを低減させます。この装置などにより、地震に関しては震度7に対しても安全なように設計されています。また、強風に関しても、風洞実験等の検証により最大瞬間風速50m/sに対しても構造的な問題は生じません。
外壁ガラスブロック
タワー低層部の5個所の外壁面に配置されたガラスブロックは合計52個。
これらは五稜郭の設計者である蘭学者の武田斐三郎が「箱館諸術調所」で学生に航海学を教えるために星の位置を緯度・経度で表した『星象新図』という星座に 関する書物を著していたことから、5個所の外壁を、函館から見ることのできる東西南北と天頂の夜空に見立て、そこに存在する代表的な星座を表現しております。また、夜間はこの内の42個のガラスブロックが、タワーのこれまでの42年の歴史を象徴して輝きます。
星座の種類は、タワー正面から見て左から…
(北天) - ケフェウス座
(東天) - 獅子座
(南天) - オリオン座、うさぎ座
(西天) - アンドロメダ座、ペガサス座、カシオペア座
(天頂) - 大熊座
五稜郭周辺案内図
五稜郭タワー周辺の文化施設・公共施設をご紹介するために、南側入口横に設置されている周辺案内サインは、五稜郭の石垣の石材として用いられたものと同じ、函館山から採取された安山岩が使用されています。
Google ストリートビュー
五稜郭タワーの館内がGoogleマップのストリートビューでご覧いただけるようになりました。ストリートビューは、Googleマップの機能の一つで、館内をその場にいるかのように360度のパノラマ写真をご覧いただけるサービスです。